公差について
公差について説明します。
1. 公差とは
希望寸法と実物寸法で、必ず差が発生する。この差のOK範囲が、公差です。
2. 素材寸法公差と加工公差
公差も色々有りますがが、材料屋で問題になるのが、素材寸法公差と加工公差です。
素材寸法公差とは:素材メーカーが設定している公差です。
加工公差とは:素材を切断切削時の公差です。
3. 素材寸法公差
板の厚さ、幅、色々、製造メーカーが規定して、規定内の素材です。外れは、ほぼ無い。
調べるなら、素材メーカーで。
問題は、センターレス研磨のハメアイ公差h7です。結構数値的に厳しい公差範囲です。
この測定は、マイクロを使って測定してください。ノギスで計測は、誤差が大きいので、信用できません。
以前、デジタルノギスで計測して、「公差範囲に入っていない」と言うクレームがありました。
4. 加工公差
バンドソーや丸ノコの切断寸法公差: | 0から+2mm | |
ガス溶断の切断公差: | +1mmから+3mm | |
フライスや旋盤などで機械切削の公差: | +-0.1mm | 図面指示よる |
5. バンドソーで切断寸法公差+-0.1mmできる?
基本は、「出来ない」又は、「切断してみます」と回答します。
「切断してみます」は、「出来ない場合が有ります」と言うことになります。
バンドソーや丸ノコで切断寸法公差+-0.1mmは、無理な数値です。
6. 切断面、切削面について
バンドソーや丸ノコの切断面: | 刃の状態が悪いと、ひどくなる |
ガス溶断の切断面: | 上手い時は良い悪いときは曲がり凹む |
フライスや旋盤などで機械切削の切削面: | それなり |
7. フライスや旋盤などで機械切削の切削面について
6Fプレート屋: | そこそこの表面で短時間、低コストで仕上げる |
機械加工単品加工屋: | 「本業の切削はこれだ」って感じの切削面 |